双極性障害の主な症状と対処法

双極性障害(躁うつ病)は、気分、エネルギー、睡眠、活動レベルが急激に変動する脳の疾患です。20代前後に発症することが多いですが、年齢を問わず現れます。うつ状態と躁状態が交互に現れ、感情のコントロールが困難になります。

うつ状態の症状

  • 持続的な悲しみや絶望感、価値のない感覚が続く。

  • 日常の作業に時間がかかり、エネルギーが著しく低下する。

  • 食欲・体重の急激な変化や不規則な睡眠(過眠・睡眠不足)。

  • 自殺念慮や死への考えが浮かぶことがある。

躁状態の症状

  • 自信過剰で、過大な目標設定や計画を立てる。

  • 睡眠欲求が減少し、少ない睡眠でも活動できる。

  • 話し続ける、思考が次々に駆け巡るなど、注意散漫になる。

  • 過度な活動や危険な行動(例:無謀な運転、衝動的な買い物)に走ることがある。

誤解と実態

  • 「病気は本当ではない」「自己中心的な言い訳だ」という誤解が根強いですが、PET検査で躁時は脳のグルコース消費が増加し、うつ時は減少することが確認されています。脳の活動が実際に変化していることが科学的に示されています。

治療法

  • 長期的な治療が必要で、気分安定薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬などが用いられます。

  • 薬物療法だけで完治は難しいため、認知行動療法、グループ療法、家族療法などの心理療法と併用します。

  • 必要に応じて電気けいれん療法(ECT)も検討されます。ECTは脳に微弱な電流を流し、発作を誘発して脳化学を変化させる治療法です。

支援を受けるには

  • まずは精神科医を受診し、正確な診断と適切な薬の処方を受けましょう。心理士だけでは薬は処方できません。

  • かかりつけ医が紹介状を書いてくれることもありますが、精神科の診断が必要です。

  • 地域の病院、大学、医療機関が提供する支援プログラムを活用し、家族や友人のサポートを得ることが回復への鍵です。

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