血液検査で双極性障害は診断できるのか?

双極性障害(躁うつ病)は、遺伝的要因が強く関与する精神疾患で、極端な気分の揺れが特徴です。発症は10代後半が多く、躁状態(幸福感、無敵感、過剰なエネルギー)と抑うつ状態が交互に現れます。治療はリチウムや抗うつ薬などの薬物療法が中心です。血液検査だけで双極性障害を特定することはできません。

診断

双極性障害は、患者の家族歴、感情の経過、現在の精神状態などを詳しく評価する包括的な精神医学的診断によって行われます。臨床面接や標準化された質問票が主な手段です。

留意点

遺伝的要因は双極性障害に大きく関わっていますが、現在のところ血液検査で正確に診断できるほどの特異的バイオマーカーは確認されていません。そのため、血液検査は診断補助としては利用されません。

原因の特定

国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、双極性障害は単一遺伝子ではなく、複数の遺伝子変異が組み合わさって発症リスクを高めるとされています。

主な遺伝子特徴

研究の一つで、12番染色体に位置するSlynar遺伝子が双極性障害に関与している可能性が示唆されています。Slynar遺伝子は脳のシナプス機能に影響を与えると考えられています。

実際の影響

Slynar遺伝子の変異は、精神科的評価で双極性障害と診断された患者の約10%で確認されています。ただし、変異があるから必ず発症するわけではなく、環境要因や他の遺伝子との相互作用が重要です。

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