双極性障害と人間関係

識別

双極性障害(旧称:躁うつ病)は、極端な気分の変動が特徴の精神疾患です。患者は、世界の頂点に立っているかのような高揚感(躁状態)と、何の外的要因もなく急激に落ち込むうつ状態を交互に経験します。重度の躁エピソードでは、幻覚や妄想といった精神病症状が現れることもあります。症状の持続期間は、数時間から数か月まで様々です。

タイプ

双極性障害Ⅰ型:躁エピソードが1回以上(うつエピソードの有無は問わない)現れます。
双極性障害Ⅱ型:軽度の躁エピソード(軽躁)と、長期間にわたるうつエピソードが特徴です。
循環性気分変調症(サイクロチミア):軽度の躁・うつが交互に現れます。
混合エピソード:同時に躁と鬱の症状が現れることがあります。

治療

双極性障害の治療は、気分安定薬(リチウムなど)を中心に行われます。抗てんかん薬は急速な気分変動の抑制に有効です。これらが効果が不十分な場合は、非定型抗精神病薬が併用されます。薬剤には糖尿病や高血圧のリスク増大、胎児への影響などの副作用があるため、妊娠を考えている女性は医師と十分に相談する必要があります。併せて、生活スキルや対処法を学ぶ心理療法も重要です。

人間関係

双極性障害があると、関係性の構築が難しく感じられることがあります。病気が第三者のように関係に介入していると感じるかもしれませんが、正直に病状を共有することが大切です。隠すことは自分にもパートナーにも不利益です。カップルや家族療法は、コミュニケーションや問題解決のスキルを高めます。パートナーとして支える側も、サポートを受ける権利があることを忘れないでください。

危機対応

愛する人が自殺念慮や深刻な感情的危機に陥った場合、すぐに助けを求めましょう。本人を一人にせず、可能であれば救急病院や精神科病院へ連れて行きます。すぐに対応できない場合は、緊急電話(911)や自殺防止ホットラインに連絡してください。米国の全国自殺防止ホットラインは 1‑800‑273‑TALK です。

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