薬物・アルコール依存症カウンセリングの効果的テクニック
薬物やアルコール依存症のクライアントへのカウンセリングは難しい課題ですが、適切なテクニックを用いることで成功率を高められます。本稿では、否認の打破、責任の自覚、自己統制の習得、支援ネットワークの構築を中心に4つの主要アプローチをご紹介します。
責任感の育成
認知的技法を用いて、クライアントが自らの依存や行動に責任を持つよう支援します。被害者意識に陥りがちな人は、行動の理由を正当化しがちです。原因ではなく行動そのものと、その結果や影響に焦点を当てさせ、他者に責任を転嫁しないよう導きます。自分でダメージコントロールの計画を立てさせることが重要です。
自己エンパワーメント
クライアントが自らの行動を選択できるようにします。依存者は欲求に自動的に反応しがちです。反応を選択に変える方法を学ばせます。例えば、渇望を感じたときに「赤い停止サイン」のイメージを思い浮かべて思考を止める「思考停止」テクニックを教え、代替行動のリストを共に作成します。
脆弱性(トリガー)の把握
クライアントが最も弱くなる状況を特定できるよう支援します。空腹、怒り、疲労、孤独などがトリガーになることが多いです。個々のトリガーを見つけたら、認識した瞬間に対処する計画を立てます。
支援体制の構築
外部の支援ネットワークを強化するよう促します。カウンセリングは週1〜2回が一般的で、その間に困難が生じることがあります。支援体制があれば、脆弱な瞬間を乗り越えやすくなります。アルコホーリクス・アノニマス(AA)やドラッグ・アノニマス(NA)などの12ステッププログラムへの参加を勧め、スポンサーを持つよう指導します。これにより、カウンセリング間の隙間でもサポートが得られます。
