感情的不協和音と認知的不協和音の違いと対処法

感情的不協和音の形態

顧客対応や営業などで本音の感情を隠さざるを得ない人は、感情的不協和音を経験しやすい。たとえば、相手の失礼な態度に傷ついたり怒りを覚えても、礼儀正しく、または親切な表情を保たなければならないときに起こる。また、実際に感じた感情が自己イメージと正面から対立する場合も感情的不協和音が生じる。例として、常に自分を平和主義者と考えていた男性が、怒りを爆発させて相手を叩いたときに喜びや興奮を感じたことに気付くと、感情的不協和音が生じる。

認知的不協和音の形態

認知的不協和音は、外部の世界に関する認識の矛盾から生じることがある。例として、米国市民であることを誇りに思い、「すべての人に自由と正義がある」と信じているが、同国が奴隷制度の上に成り立っていたことを知ると、認知的不協和音が生じる。また、自己に関する認識でも起こり得る。自分は善良で道徳的な人間だと信じているが、時折盗みや詐欺をしていることに気付くと、同様の不協和音が生まれる。

主観的か客観的か

感情的不協和音は常に主観的な体験である。感情は本質的に主観的であり、自己のアイデンティティへの脅威として感じられ、認知的不協和音よりも不安定に感じられることが多い。一方、認知的不協和音は主観的にも客観的にも現れ得る。必ずしも自己のアイデンティティを揺るがす必要はなく、単に外部の事実や情報に矛盾を感じる場合もある。

対処法

認知的不協和音を経験した人は、片方の側面を正当化する説明を作り出すことで不快感を和らげることが多い。例として、道徳的な自分だと考えながら盗みをしたことに不協和音を感じる人は、「たまたま起きた、頻度が低いから問題は小さい」と自分に言い聞かせることがある。感情的不協和音は対処が難しく、心理療法を受けるか、自己概念を拡張することで緩和が必要になることが多い。

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