エリクソンの心理社会的発達段階の特徴

人生で直面する困難にどう対処できるかは、心理社会的発達の成熟度に大きく左右されます。精神分析家エリク・エリクソンは、幼少期に達成すべき課題が未了だと成人期以降も問題が続くと提唱しました。エリクソンはこの過程を8つの段階に分け、各段階で獲得すべき特徴を示しています。

希望・意志・方向性(0〜18か月)

最初の18か月で、子どもは他者や自分、世界を信頼できるかを探ります。養育者が適切に世話をすれば、子は他者を信じることができ、希望という感情が芽生えます。続く幼児期では自律性と恥・疑念のバランスを通じて意志力が養われ、社会規範を守りながら自ら学ぶ経験が方向性を形成します。

能力と忠誠心(6〜12歳)

学童期になると、子どもは何かに成功体験を持つことで勤勉さを育みます。この時期に自分の役割や社会的立場を認識し、仲間や大人との関係性を通じて忠誠心が形成されます。エリクソンは、儀式的な通過儀礼が自己肯定感と独立性を高めると指摘しています。

愛とケア(20〜30歳)

青年期から成人初期にかけて、他者との親密な関係を築くことが課題です。コミットメントへの恐れを克服し、相手を受容できれば愛の感情が芽生えます。中年期に入ると、自己中心的な欲求を抑え、次世代への無償の関心—すなわちケアの精神—が育まれます。

知恵(老年期)

退職後の高齢期には、人生を総括し死を受け入れることが求められます。自らの経験と失敗を統合し、他者に伝える姿勢が知恵として結実します。

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