エアダスター(スプレー缶)の乱用と危険性

近年、最も手軽に入手できる新しい薬物として注目されているものがあります。それは暗い路地で闇取引をする必要もなく、違法でもなく、財布にも優しい「エアダスター」の吸入です。しかし、安価で合法であるがゆえに、致命的なリスクも伴います。

エアダスター(スプレー缶)とは

エアダスターは、電子機器や時計、楽器、銃器、デスクトップパソコンなどのホコリを吹き飛ばすための乾燥ガスです。圧縮されたガスが強力な風として放出されます。多くは可燃性ですが、最近では不燃性と称する製品もあります。サイズはさまざまで、オゾンに配慮した製品として販売されています。

エアダスターの乱用方法

エアダスターは液体と気体の二相構造になっています。正しく立てて使用すれば上部の気体だけが放出され、安全に使用できます。しかし、缶を傾けて使用すると液体が気化し、強力な揮発性ガスが放出されます。乱用者はこのガスを口に吸い込み、酔いを得ようとします。

吸入乱用の統計

乱用者の大多数はティーンエイジャーや若年成人で、友人から吸入剤を紹介されるケースが多いです。2008年のSAMHSA調査によれば、12歳以上の青少年で200万人が吸入剤を使用したと報告されています。また、同年のNIDAの調査では、8年生の8.9%、10年生の5.9%、高校最終学年の3.8%が過去1年に少なくとも一度は吸入剤を使用したと回答しています。

エアダスター乱用の危険性

米国国立薬物乱用研究所(NIDA)によれば、エアダスターの吸入はアルコール酩酊に似た急速なハイをもたらします。大量に吸入すると感覚の喪失や意識喪失、聴覚障害、四肢痙攣、神経系・脳障害、骨髄障害を引き起こすことがあります。さらに、ガスが肺の酸素を置換するため、心不全や窒息による死亡リスクも高まります。

エアダスター依存のサイン

依存が疑われる兆候としては、目が濁っている、涙が多い、行動や気分の変化、言語が不明瞭になる、学業成績の低下、興奮やイライラなどがあります。また、口や鼻の周囲に傷や潰瘍ができ、使用済みのスプレー缶が散乱している、あるいは自宅やオフィスのエアダスターが突然見当たらなくなることも見られます。

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