心理学者が使用する画像テストの概要と代表例
画像テストは、心理学者や精神科医が被験者の内面を探るために使用する投影法的な検査です。曖昧な図像に対する反応から、感情・認知・対人関係の傾向を評価します。
ロールシャッハ・インクブロット検査
スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハが開発した、10枚の対称的なインクブロット(墨染み)を用いる検査です。被験者が各インクブロットをどのように解釈するかを記録し、人格や感情の特徴を分析します。
人物描画テスト(Drawing a Person Test)
アメリカの心理学者フローレンス・グーデナフが考案した、子どもや若年者の認知発達を評価するテストです。被験者に男性・女性・自己の3つの人物像を別々の紙に描かせ、描写の詳細や構成から心理的状態を判断します。言語や文化の影響を受けにくい点が特徴です。
主題統覚検査(Thematic Apperception Test, TAT)
曖昧な絵カードを提示し、被験者に物語を語らせることで、思考様式・感情・対人関係の期待などを探ります。語られた内容から、自己像や他者像、将来への見通しなどを心理学者が分析します。
ホルツマン・インクブロット検査
ウェイン・ホルツマンがロールシャッハ検査を改良して開発したもので、45枚のインクブロットを使用します。22項目のスコアリングを統計的に処理でき、被験者の心理状態をより信頼性高く評価します。
