否認の段階
心理学者は喪失や外傷に直面した際の心理的プロセスを5段階に分けて説明しています。以下は広く認知されているクーブラー=ロスのモデルです。
否認(Denial)
重大な喪失や外傷の直後、人は事実を受け入れられず、強い不信や否認の状態になる。例:がんと診断された人が医師の言葉を信じようとしない。
怒り(Anger)
現実が少しずつ浸透すると、「なぜ自分が?」という怒りが湧く。人生や他者に対して怒りを向けることがある。例:配偶者の病を治せない医師を非難する。
取引(Bargaining)
怒りが和らいでも、状況を変えられると考えて取引的な思考に陥る。悪習をやめる代わりに回復を願うなど。例:「神様、子どもが元気になるなら、もう怒らない」
抑うつ(Depression)
現実が不可逆であると認識し、無力感や絶望感が現れる。やる気が失われ、悲しみが深まる。
受容(Acceptance)
最終段階として、現実と向き合い、悲しみは残るものの、前向きに生活を続けることができる。
