RAWスコアをMMPI‑2のTスコアへ変換する手順
MMPI‑2とは
1989年に初版が出されたミネソタ多面人格目録‑2(MMPI‑2)は、自己報告式の心理評価ツールです。心理学者は、精神障害の診断支援や、警察官・消防士・原子力発電所職員など高リスク職への適性評価に活用します。全567項目の「真」か「偽」かを回答し、所要時間は約1〜1.5時間です。
質問は大きく2種類に分かれます。
- 妥当性尺度:回答の正直さや防御傾向を測定。
- 臨床尺度:ヒポコンドリア、うつ、ヒステリー、パラノイアなどの心理的傾向を評価。
MMPI‑2には、基本尺度に加えて多数の派生尺度やサブ尺度が存在し、研究や実務で幅広く利用されています。
RAWスコアをTスコアへ変換する手順
-
MMPI‑2マニュアルに記載された手順に従い、テストを実施します。
-
基本臨床尺度と妥当性尺度の採点テンプレートを使用して採点します。ハードカバー、ソフトカバー、コンピュータ版それぞれに対応したテンプレートがあり、尺度5(男性・女性)では性別ごとに異なるテンプレートを使用します。採点により受検者のRAWスコアが得られます。
-
取得したRAWスコアを、評価パッケージに同梱されているプロファイルシートに転記します。シートは男女別に用意されているので、受検者の性別に合わせた面を使用してください。
-
プロファイルシート上でK尺度(防御性を測る妥当性尺度)のRAWスコアに下線を引き、同梱のK補正表で「Kの何分の1」を他の尺度のRAWスコアに加えるか確認します。
-
補正後のスコア(RAWスコア+K補正)をプロファイルシートに記入します。
-
補正済みスコアをプロファイルマトリックスにプロットし、臨床尺度は一本の実線で、妥当性尺度は別の実線で結びます。これが受検者のプロファイルとなります。
-
マトリックスの最左端または最右端にあるTスコア欄を確認し、各尺度のTスコアを読み取ります。
