二重診断(薬物乱用と精神疾患)の評価手順
二重診断(dual diagnosis)とは、薬物乱用と精神疾患の両方を抱える状態を指します。併存障害とも呼ばれます。二重診断の評価は、問題が相互に影響し合う複雑さから、臨床医にとって大きな課題です。しかし、臨床医は二重診断に関する知識を深め、評価スキルを磨くことができます。
評価手順
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1. クライアントの既往歴を把握する
薬物使用歴と精神疾患歴の両方を詳細に聴取します。薬物使用歴には、現在使用中の薬剤だけでなく、過去に使用したすべての物質、初使用年齢、過去の治療歴、家族の依存歴を含めます。精神疾患歴では、症状の初発時期、持続期間、生活への影響、家族歴などを確認します。これらの情報は、薬物使用と精神疾患の相互作用を解明する鍵となります。
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2. DSM‑IV に基づき診断する
米国精神医学会の診断・統計マニュアル(DSM‑IV)は、精神障害と薬物使用障害の診断基準を提供し、因果関係の区別にも役立ちます。たとえば、DSM‑IV は薬物誘発性精神障害の基準を示しており、症状が薬物の影響下でのみ現れる場合、別個の精神障害としての二重診断は成立しません。
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3. クライアントを時間をかけて観察する
薬物使用と精神症状を区別するためには、単回の面接だけでは不十分です。まずは薬物乱用の治療を開始し、一定期間薬物使用を止めた状態で症状の変化を観察します。薬物使用が停止した後に症状が残るかどうかで、精神疾患か薬物起因かをより正確に評価できます。
上記の手順を踏むことで、二重診断の正確な評価と適切な治療計画の立案が可能になります。
