子どもの行動評価チェックリスト
テストの概要
Child Behavior Checklist(CBCL)は、1991年にトーマス・アヘンバッハ博士によって開発されました。質問紙は、子どもをよく知る保護者、教師、またはその他の大人が記入します。CBCLは、子どもの行動問題を従来の二分類にとどめず、多面的に捉える新しいアプローチを提示し、児童・思春期の精神医学分野に大きな影響を与えました。
構成と実施方法
チェックリストは2部構成です。
- 第1部(20項目): 子どもの全体的な適応力を評価します。家事の手伝いや宿題の実行、ゲームやクラブ活動への参加、学校行事への関与などが含まれます。得点は10〜80点で、低いほど支援が必要な可能性があります。
- 第2部(120項目): 過去6か月間の行動・情緒問題を評価します。評価は子どもをよく知る大人が0〜2のスケールで行います。面接形式でも、自己記入でも実施可能です。
年齢別に「1歳半〜5歳」用と「6歳〜18歳」用の2種類があり、教師報告書・自己報告書・直接観察表といった付随資料も利用できます。
情緒面の評価
アヘンバッハは、従来の「適応障害」や「統合失調様反応」にとどまらず、以下のような広範な診断項目を追加しました。
- 注意欠陥・多動性
- 非行・社会的相互作用の問題
- うつ・不安・身体症状
- 攻撃性・社会的撤退
内部化問題(不安、抑うつ、過度のコントロール)と外部化問題(攻撃性、多動性、非協調)を区別し、合計得点は30〜100点で算出されます。70点以上は専門的支援が必要なサインとされます。
