うつ病の症状

うつ病は単なる「悲しい」気分だけでなく、身体的な不調も伴います。具体的には、胃腸の不調、全身の痛み、頭痛、食欲の変化(増減)、不眠や過眠、慢性的な疲労感、性欲の低下、過度な眠気などがあります。また、理由が分からない不安感や、無価値感・絶望感にとらわれ、以前楽しんでいた趣味や活動への関心が失われることもあります。罪悪感や無力感に押しつぶされやすく、イライラが増すケースもあります。重症化すると自殺念慮や自殺行動に至る危険性があります。

他人のうつ病を見分けるポイント

一時的な落ち込みは誰にでもありますが、以下のようなサインが続く場合は臨床的なうつ病の可能性があります。

  • 意思決定が極端に困難になる(小さな選択でも迷う)。
  • 集中力が低下し、物忘れが増える。
  • 飲酒や薬物使用が増える、または対人関係に急激な問題が生じる。
  • 社交的な活動を避け、孤立しがちになる。

解離性同一性障害(旧・多重人格障害)とは

解離性同一性障害(DID)は、かつて「多重人格障害」と呼ばれた重篤な精神疾患です。幼少期の極度のトラウマに対する無意識的な防衛機制として、自己の記憶・感情・行動が分離され、複数のアイデンティティが形成されると考えられています。

DIDの主な症状

典型的な症状は以下の通りです。

  • 特定の人物・出来事・時間帯に関する記憶喪失(解離性健忘)。
  • うつや不安障害などの併存症。
  • 自分自身から切り離されたような感覚(脱人格感)。
  • 自分や周囲の人・物が現実離れして見える、アイデンティティの喪失感。

他人のDIDを見分けるポイント

DIDは単なる「ぼんやりする」状態とは異なり、深刻な解離が伴います。以下のサインが見られることがあります。

  • 長期間(例:幼少期全体)の記憶が欠落している。
  • ストレス下で「人格」が切り替わり、会話相手が誰か分からなくなる。
  • 各人格が独自の名前、年齢、性別、人生歴を持つ。
  • 運転中に自分が誰でどこへ向かっているか分からなくなるなど、行動の抜けがある。
  • 自分の体外から自分を見るような感覚や、時間や世界が遅く感じられることを訴える。