Shedler‑Westen評価手順(SWAP)とその活用法
人格障害の有無を評価するために、クライアントに自己報告式の質問票を用いるケースが多いですが、Shedler‑Westen Assessment Procedure(SWAP)は臨床医が直接評価する方式を採用しています。自己報告のバイアスを排除し、観察に基づく客観的な診断を可能にします。
SWAPとは
SWAPは、臨床医が200の記述項目について0〜7のスコアで評価する質問票です。0は全く当てはまらない、7は最も当てはまることを示します。専門用語を排除し、明確な表現で構成されているため、医師はクライアントの実際の行動や性格を観察した結果だけを記録すればよく、推測の余地がありません。
標準語彙
項目は臨床現場で頻繁に使用される語彙で構成され、精神科医、心理士、ソーシャルワーカーなど、あらゆる専門職が利用できます。開発者であるジョナサン・シェドラーとドリュー・ウェステンは、質問文が明瞭であることを重視し、評価者が余計な解釈を行う必要がないよう設計しました。
信頼性と妥当性
従来の人格障害診断ツールは信頼性・妥当性が低く、特にテスト‑再テストの一貫性に問題がありました。SWAPは多数の研究で高い信頼性と妥当性が実証されており、同一クライアントに対する評価が時間を超えて安定しています。
活用法
SWAPは成人および思春期のクライアントに対し、DSM‑IIIおよびDSM‑IVの診断基準を統合した人格障害の有無を評価します。臨床医の観察力、診断知識、経験を組み合わせることで、より正確な診断支援が可能です。
