病的ギャンブルとメンタルヘルス障害
精神障害診断統計マニュアル第4版(DSM‑IV)では、病的ギャンブルを「衝動制御障害」の一つと定義し、「持続的かつ再発的な適応不全的ギャンブル行動」としています。北米の成人の約1〜3%がこの基準に該当し、その多くは他の精神疾患を併発しています。
重要性
生産性の低下、家庭内暴力、財産犯罪、法執行費用など、社会的コストは甚大です。また、個人は金銭的損失、職の喪失、重要な人間関係の破綻に直面します。
併存率
病的ギャンブル障害を持つ人の96%以上が少なくとも1つの他の精神疾患を抱えており、64%は3つ以上の障害と同時に罹患しています。
因果関係
因果関係は明確に解明されていませんが、パニック障害、全般性不安障害、間欠的爆発性障害などはギャンブル障害より先に現れることが多いとされています。
併存障害の種類
病的ギャンブル者の76%が物質使用障害、55.6%が気分障害、60.3%が不安障害を併発しています。衝動制御障害との併存は最も低く、約42%です。
論争点
病的ギャンブルが依存性障害なのか、強迫性行動の一種なのか、あるいは独立した衝動制御障害として位置付けるべきかについては、研究者間で意見が分かれています。
