偽発作(疑似てんかん発作)の症状と特徴

「疑似発作(偽発作)」は、外見上はてんかん発作と同様に見えるものの、実際にはてんかんではなく心理的要因によって引き起こされる発作です。多くの場合、転換障害の一形態と考えられます。

一般的な発作の概要

発作は行動、身体機能、感覚、または運動の急激な変化を伴います。形態はさまざまで、四肢の不随意なけいれんから、認知が一時的に失われて「凍りつく」ような部分発作まであります。

疑似発作とてんかん発作の違い

疑似発作の症状はてんかん発作に非常に似ていますが、原因は神経学的ではなく心理的です。てんかん発作では発作中に脳内で異常な電気放出が起こりますが、疑似発作ではそのような電気活動は認められません。

識別的特徴

疑似発作では以下のような特徴がしばしば見られます。

  • 舌先を噛むことが多い(てんかん発作では舌は弛緩し、噛むことは少ない)。
  • 発作の発症が徐々に始まる。
  • 持続時間が2分以上になることが多い。
  • 発作中に目を閉じる。
  • 頭部が左右に揺れる動きが見られるが、これはてんかん発作では稀です。

診断方法

脳波検査(EEG)でてんかんの有無を確認できます。疑似発作では異常な電気活動が検出されません。また、てんかん発作後に血中プロラクチンが上昇しますが、疑似発作ではこの上昇は見られません。

疑似発作のリスク要因

疑似発作を経験する人の約4割は女性で、発症は青年期後半から成人初期に多く見られます。多くの患者はうつ病や不安障害などの精神疾患を併発しており、原因不明の身体症状の既往もあることが特徴です。

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