薬物乱用が原因の認知症の治療法
はじめに
過度のアルコールや薬物乱用は、認知症を引き起こすことがあります。俗に「アルコール性認知症」と呼ばれることもあるこの状態は、一般的な認知症と症状が類似しています。主な症状は記憶力の低下、言語障害、判断力の低下、人格の変化などです。早期に発見すれば、適切な治療により症状を大幅に改善でき、場合によっては完全に回復することも可能です。しかし、放置すると永続的な認知障害になる恐れがあります。したがって、早急な対応が重要です。
治療のステップ
アルコール・薬物の使用を完全にやめる
使用を続ければ認知症は悪化します。単に量を減らすだけでは不十分で、完全に断つことが回復への第一歩です。
支援グループに参加する
自力でやめるのは難しい場合が多いです。アルコール依存者匿名会(AA)や薬物匿名会(NA)などの支援グループに参加し、仲間の助けと指導を受けながら回復を目指しましょう。
バランスの取れた食事を心がける
アルコールや薬物は体内のビタミンや栄養素を奪います。新鮮な野菜・果物、加工食品を避けた自然食を中心に、ビタミンやミネラルをしっかり補給しましょう。
チアミン(ビタミンB1)サプリを摂取する
チアミンは認知機能に重要なビタミンです。依存者は不足しがちなので、1日あたり1.4 mgのチアミンを補うことで脳機能の回復をサポートします。
医師にメマンチンの使用を相談する
アルツハイマー病の症状緩和に用いられるメマンチンは、薬物乱用性認知症にも有効とされています。医師の指導のもと、1日30 mgの投与を検討してみてください。
