パソコン画面が引き起こす不眠症

私たちは誰しも、ベッドで何度も寝返りを打ち、なかなか眠れない経験があります。医学的には、カフェインやストレス、日中の運動不足などが不眠の要因とされていますが、最近では「今見ている画面」も新たな原因として注目されています。

長時間のパソコン作業と精神疾患の関連

日本の25,000人の事務職員を対象に3年間追跡した研究(『American Journal of Industrial Medicine』掲載)では、1日5時間以上パソコンを使用する人に不眠やうつなどの精神疾患が高い割合で見られました。長時間の作業は孤立感を招き、精神的・睡眠障害のリスクを高めると考えられています。

夜間のコンピュータ使用が睡眠リズムに与える影響

2003年の『Journal of Applied Physiology』の研究によれば、夜間に明るいディスプレイ(パソコンやテレビ)を見ると、暗闇と睡眠を結びつける体内時計が乱れます。また、就寝前にビデオゲームなど刺激的な作業を行うと、脳が過度に興奮し、睡眠に必要な生理的プロセスが阻害されることが示されています。

不眠予防のための対策

医師は、就寝前のパソコン・テレビなどの明るい電子機器の使用を控えることを勧めています。市販のブルーライトカットフィルターや、日没後に画面の色温度を自動で調整するフリーソフト「F.lux」なども利用できます。ただし、これらの効果はまだ科学的に十分検証されていない点に留意が必要です。

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