カタトニアを引き起こす可能性のある疾患は何ですか?

カタトニアは、身体が動かなくなり、外部刺激に反応しにくくなる神経症候群です。さまざまな医学的状態が原因となり得ます。以下に主な疾患や状態を紹介します。

1. 統合失調症

統合失調症の患者にしばしば見られる症状で、思考・感情・社会的行動に障害が生じます。

2. 大うつ病性障害

重度のうつ状態の際に、カタトニア様の症状が現れることがあります。

3. 双極性障害

躁状態や抑うつ状態のエピソード中に、カタトニアが出現することがあります。

4. その他の精神病性障害

統合失調感情障害、妄想性障害、短期精神病性障害などでもカタトニア症状が報告されています。

5. 有機性脳障害

外傷性脳損傷(TBI)、脳炎、髄膜炎、パーキンソン病やハンチントン病などの神経変性疾患でもカタトニアが見られます。

6. 代謝・内分泌障害

甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、アジソン病などの代謝・内分泌異常が原因になることがあります。

7. 薬物中毒・離脱

ベンゾジアゼピン、オピオイド、アルコールなどの中毒や離脱時にカタトニア様の状態が起こることがあります。

8. 重篤な感染症

敗血症やウイルス性脳炎など、重度の感染が脳症を引き起こし、カタトニア症状が現れます。

9. 自己免疫性疾患

抗NMDA受容体脳炎や全身性エリテマトーデス(SLE)など、自己免疫が中枢神経系に影響しカタトニアを誘発します。

10. 神経遮断薬悪性症候群(NMS)

抗精神病薬の重篤な副作用で、筋強直、発熱、自律神経障害、意識変容が起こり、カタトニアと類似した状態になります。

カタトニアの根本原因を特定するには、身体検査、血液検査、画像診断、詳細な精神科評価など、包括的な医療・精神的評価が不可欠です。

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