危機介入のための呼び出し手順

国立精神衛生研究所によると、成人の約59%、子どもの約50%が入院・外来・薬物管理など何らかの形で精神医療を受けています。精神的な問題を抱える人は、環境ストレスや薬の変更など様々な理由で危機状態に陥ります。危機ホットラインのオペレーターが迅速に介入することで、悲劇を防ぐことができます。

危機介入の手順

  1. 自己紹介と相手の名前確認
    自分の名前を伝え、相手の名前を尋ねます。名前で呼びかけることで信頼関係が築けます。相手が名前を教えたくない場合は、誰であっても話を聞き助けたい旨を伝えて無理に聞き出さないでください。
  2. 呼び出しの目的を確認
    電話の最初の数分で、相手が自殺願望や他者への危害を考えているかを評価します。自己傷害や自殺の言葉、他者を殺すといった脅迫、思考の散漫さ、落ち着かない様子が見られたら即座に介入が必要です。
  3. 警察への緊急要請
    相手が自分や他人を傷つける恐れがあると判断したら、すぐに警察に連絡します。その旨を相手に伝え、助けが来るまで電話を切らずに付き添います。
  4. 感情の背景を探る
    自殺・殺人の危険性が除外されたら、相手がなぜ落ち込んでいるのかを尋ねます。オープンエンドの質問とリフレクティブリスニングを用いて、感情や状況を深く理解します。例:「この電話をかけようと思ったきっかけは何ですか?」
  5. 過去の対処法を思い出させる
    危機状態では、本人は自分のスキルを忘れがちです。過去にうまくいった対処法を聞き出し、必要なら他の人が有効だった方法や自分の経験を共有します。
  6. 実行可能なプランを作成
    電話を切る前に、すぐに実行できる対処策と再発防止策を含むプランを共に作ります。プランを書き留め、家族や友人と共有すると効果的です。
  7. 前向きに電話を終了
    相手の強みを再確認し、必要なら再度電話できることを伝えてポジティブに締めくくります。また、訪問やフォローアップの電話など、後続の支援計画も確認します。

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