従来のカウンセリングは対話が中心ですが、体験型カウンセリングは身体的な活動やロールプレイを通じて感情や記憶に直接働きかけます。以下に代表的な技法とその特徴を紹介します。
クリエイティブ・セラピー
芸術や音楽を用いたセラピーです。患者は楽器を演奏したり、絵を描いたりすることで、脳が創造的な側面に集中します。カウンセラーは作品を観察しながら、問題の背景や感情に関する質問を投げかけます。作品に向き合うことで、対面で話すよりもリラックスしやすい患者も多くいます。
レクリエーション・セラピー
身体を動かす活動を通じて心の整理を促す手法です。スポーツや散歩など、患者が身体的に活動している間に、思考や記憶が自然に浮かび上がります。活動後のリラックスタイムに感情が流れやすくなることが期待されます。
ロールプレイング
職場の対立や日常の不安に対処する際に有効です。カウンセラーがシナリオを設定し、患者が別の立場や役割を演じることで、さまざまな反応パターンを体験します。これにより、実際の場面で取れる選択肢が具体的にイメージできるようになります。
体験再現(リライビング)
過去のネガティブな出来事や人間関係を再び体験し、当時の感情を言語化します。患者は「本来こうだったらよかった」と想像しながら、違う感情の流れを体感し、執着していた感情から徐々に解放されていきます。
