病気としてのアルコール依存症
アルコール依存症は医学的に認められた疾患です。発症から進行、回復まで明確な経過があり、適切な治療を受ければ回復可能です。米国では毎年約1,000人がアルコール依存症に起因する死亡で亡くなっています。
典型的な症状
- 一人で飲む、飲む理由をつくる、飲酒が日常生活の必須要件になる
- 飲酒量を減らす・止めることができない
- 飲酒に伴う暴力的エピソードや秘密裏の飲酒
- 飲酒について指摘されると怒りや拒絶反応を示す
- 食欲不振、体重減少、外見や身だしなみの管理が疎かになる
- 朝の震えや全身の振戦、強い不安感
- 嘔吐、頭痛、集中力・記憶力の低下、長時間の睡眠
二次的な症状
- 前夜の出来事が思い出せない(記憶欠損)
- アルコールがないと社交的な場面で不安になる
- 飲酒以外の状況で正常に機能できず、外見上の平常心を保つのが困難になる
短期的な影響
- 抑制の低下と判断力の乱れ
- 協調運動障害や歩行不安定
- ブラックアウトや記憶喪失
- 吐き気・嘔吐、二日酔いによる頭痛
- 極度の眠気や意識混濁、最悪の場合は昏睡状態に至ることもある
長期的な影響
- 肝臓の線維化・肝硬変、肝癌のリスク増大
- 心血管系障害(高血圧、心筋症、脳卒中)
- 脳機能の障害(認知症、精神病、記憶障害)
- 免疫機能低下に伴う感染症リスクの上昇
- 消化器系の炎症やがんのリスク増加
支援を受けるには
アルコール依存症は治療可能な疾患です。本人や家族が問題に気づいたら、早めに医療機関や専門の依存症治療センターに相談しましょう。カウンセリング、認知行動療法、薬物療法、AA(アルコホーリクス・アノニマス)といった支援グループが有効です。適切な治療は身体・精神・人間関係の回復につながります。
