ストラテラ(ストラテラ®)の危険性とは?

歴史

FDAは2003年1月に、非刺激性のADHD治療薬としてエリ・リリー社のストラテラ(atomoxetine hydrochloride)を承認しました。リタリン(メチルフェニデート)の代替として開発されたストラテラは、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)であり、脳内のノルエピネフリン供給量を増加させます。ノルエピネフリンが不足するとADHDの症状が悪化すると考えられています。

既往症・注意点

ストラテラを服用する前、または子どもに投与する前に、以下の既往症や家族歴を医師に伝えてください。

  • 心疾患、心拍リズム異常、先天性心疾患
  • 心筋梗塞で死亡した家族歴、血圧の異常(高血圧・低血圧)、血栓、脳卒中や冠動脈疾患の既往
  • 緑内障、肝疾患、排尿障害、アトモキセチンへのアレルギー
  • 精神疾患や統合失調症などの家族歴

授乳中の使用については、母乳へ移行するか、乳児に影響があるかはまだ明らかにされていません。

副作用

以下の症状が現れたら直ちに医師に連絡し、必要に応じて救急車(119)を呼んでください。

  • じんま疹、呼吸困難、顔・唇・舌・喉の腫れ
  • 息切れ、胸痛、心拍数の急激な増加や不整脈、めまい
  • 吐き気、腹痛、低熱、食欲不振、暗色尿、灰白色便、黄疸、血圧上昇
  • 異常な考えや行動の変化、幻覚が出た場合

自殺念慮

ストラテラ使用開始後、子どもやティーンエイジャーで自殺念慮が現れることがあります。エリ・リリー社の12件の研究では、子ども・ティーンエイジャーのうち1,000人あたり4人が自殺念慮を示しました。成人では同様の増加は認められていません。服用開始直後や用量変更後に行動や気分に変化が見られたら、速やかに医師に相談してください。

軽度の副作用

ストラテラは思考力や反応速度を低下させることがあります。運転や注意を要する作業は慎重に行ってください。また、以下の症状が出ることがあります。

  • イライラ、眠気、めまい、便秘、睡眠障害、月経痛の増強
  • 勃起不全、性欲低下、オーガズム障害、咳、口渇、皮膚の発疹やかゆみ

メンタルヘルス治療 - 関連記事