やる気を引き出すインタビューで治療計画を作成する方法

やる気を引き出すインタビュー(Motivational Interviewing)は、短時間で行う心理的介入で、健康に害を及ぼす行動の変容を支援します。医療従事者が「変えなさい」と強制するのではなく、クライアント自身が変化の主体となるよう促すことが目的です。短時間の介入ながら、効果的に実施すれば、クライアントは他の治療オプションを探し、治療への関与を継続しやすくなります。英国総合診療ジャーナルに掲載されたSune Rubak医師の研究でも、過食やアルコール乱用などの問題行動の改善に有効であることが示されています。

必要なもの

  • ペンまたは鉛筆
  • ノート

インタビューの実施手順

  1. オープンエンド質問で関係構築

    「今日はどんな気分ですか」「どんなことが気になりますか」など、相手が話しやすい質問を用い、共感の姿勢を示します。判断や非難は避け、クライアントの立場に立って耳を傾けます。

  2. 問題行動について話す許可を得る

    「お酒の使用と生活への影響について数分お話ししてもよろしいですか」など、許可を求めることでサポートしていることを示します。

  3. 問題行動の影響を評価する

    典型的な一日の出来事を振り返り、問題行動が本人や周囲に与える影響を具体的に確認します。また、問題行動が現れる前の生活を振り返り、良い点と悪い点を比較します。

  4. 非評価的・共感的にフィードバックを提供

    「ここまでのお話についてフィードバックさせていただいてもよろしいですか」など、フィードバックの許可を得た上で、クライアントが指摘した課題に基づく具体的なコメントを伝えます。

  5. 価値観と問題行動の関係を探る

    クライアントにとって重要な価値や理想像を明確にし、現在の行動がそれらとどのように食い違っているかを検討します。変化しない未来と変える未来の二つのシナリオを示し、価値観への影響を考えさせます。

  6. 変化への意思決定を支援

    クライアントの自信度や変化への意欲を確認し、過去の決断や支援体制を振り返ります。メリット・デメリットを共に検討し、最終的な決定はクライアント自身に委ねます。

治療計画の策定

  1. 変化への準備状況を評価

    「自分の行動についてどう感じていますか」「変える準備はできていますか」など、直接的な質問で準備度を確認します。変化を強要せず、準備ができていないクライアントも受容します。

  2. 具体的な変化プランを共に作成

    長期的な計画よりもすぐに実行できる選択肢に焦点を当てます。変化の意思が不確かでも、情報提供やサポートを行い、アルコール依存の場合はAAミーティングの紹介など、適切な治療オプションを提示し、選択を支援します。

  3. 変化の実行方法を明確化

    「変えたい理由」や「取るべきステップ」を書き出すことで、継続的な変化を助けます。家族や友人など支援者を見つけ、治療施設やリスクマネジメントの情報を提供し、挫折は成長の一部であることを伝えます。

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