危機介入の基本原則と実践ステップ
関係構築
カウンセラーは依存症クライアントとその支援者との信頼関係を築くことから介入を始めます。尊敬と変化への希望を示すことで、問題を認め変わりたいと考えるクライアントの協力を得られます。信頼がなければ支援は拒否されやすく、まずは関係を確立することが重要です。
家族が介入を計画する際にカウンセラーがサポートすることで、クライアントとの作業関係を築くきっかけとなります。
評価と問題定義
クライアントとカウンセラーは共に現状を評価し、問題を明確化します。質問票や評価手法、直接対話を用いて、過去に試みた改善策や依存行動の背景を確認します。
トラウマサイクルの処理
次に、クライアントが依存的対処法に走ったきっかけとなる出来事を検討します。カウンセラーは共感的かつ非評価的に傾聴し、クライアントが安全に感情を表現できる環境を提供します。
問題解決
クライアントとカウンセラーは、回復へ向かうための選択肢を検討します。カウンセラーは支援システムが気付いていない選択肢を提示し、資源やニーズに最も合致する代替策を共に選びます。
リソースの活用
具体的なプランが決まったら、カウンセラーはクライアントと支援者と協力し実行に移します。入院治療が必要な場合は手配や交通手段の確保を支援し、外来治療の場合も継続的にサポートします。
契約の終了
クライアントが治療プログラムに移行したら、カウンセラーは直接の関係を終了し、治療機関が主体的に支援できるようにします。一方で、支援者へのフォローを続け、再度の依存行動を防ぎます。
