親が大うつ病の子どもを支える方法
米国の北西部地域協議会/高齢者支援機関によると、大うつ病は米国で毎年1700万人が罹患し、子どもやティーンの約33人に1人が影響を受ける命に関わる精神障害です。かつては子どもがうつになることすら認められず、ADHDや行動障害、適応障害と誤診されることが多くありました。子どもの年齢が5歳でも50歳でも、親の見守りと適切な支援が命を救う鍵となります。
原因
- 脳内の特定の神経伝達物質の低下など、生理的な要因が関与します。
- 遺伝的要素があり、家族内でうつ病がみられることが多いです。
- ストレスフルな出来事や慢性疾患が引き金になることがあります。
- うつ病は弱さの表れではなく、本人の意志だけで克服できるものではありません。
主な症状
- 悲しみや絶望感、興味・関心の喪失
- 理由のない泣き出しや睡眠障害、集中力低下
- 体重の急激な増減、イライラ、決断困難、落ち着きのなさ、疲労感
- 背中の痛みや頭痛などの原因不明の身体症状
- 価値のなさや自殺念慮の思考
- 成人の場合は性欲低下や仕事上の問題も見られます
上記の症状が複数見られたら、すぐにうつ病のスクリーニングを受けさせましょう。特に自殺念慮がある場合は時間が命です。
親ができる介入
- ADHDなど他の診断が下され、薬が効果を示さない場合はうつ病の可能性を疑いましょう。
- 子どもの変化や行動は医師への重要な情報です。観察したことはすべて記録し、診察時に伝えます。
- 罪悪感や責任感にとらわれず、子どもが「愛されている」「必要とされている」ことを伝え続けます。
- 医師の予約は必ず守り、治療経過をノートに残し、同じ悩みを持つ家族と情報交換を行いましょう。
- 介護者自身も支援ネットワークやカウンセリングで心のケアを受けることが大切です。
治療法
- 心理療法、薬物療法、またはその併用が基本です。
- 適切な薬剤や投与量の調整には時間がかかります。効果が不十分な場合は遠慮なく専門家に伝え、治療計画を見直します。
- 認知行動療法(CBT)はうつ病・不安症に対して特に有効です。効果が見られる治療は継続するよう励まします。
大うつ病は早期発見と継続的な支援が回復への鍵です。親として子どもの状態に注意を払い、専門家と連携しながら適切な治療を受けさせましょう。
