乳児の世話は授乳やオムツ交換だけでなく、事故や急変に備えることが重要です。以下では、乳児が遭遇しやすい緊急事態と具体的な応急処置の手順をまとめました。
心肺蘇生法(CPR)
心肺蘇生法(CPR)は、呼吸が止まっている赤ちゃんに対し、命を救うための応急処置です。乳児は体が小さく弱いため、成人とは手順が異なります。まず赤ちゃんの頭をやさしく後方に傾け、気道を確保します。10秒間呼吸や胸の動きを確認し、呼吸がない場合は、まず2回の人工呼吸を行い、その後2本の指で胸部を30回圧迫します。このサイクルを2分間、または赤ちゃんが反応するまで繰り返します。反応がない場合はすぐに119へ連絡してください。日本赤十字社や日本ユニセフ協会などがCPR講習を実施しています。
窒息(チョーク)時の対処
乳児が窒息した場合、泣き声やむせる音、皮膚の青白さなどで判断します。まずは赤ちゃんが咳き込めるか確認し、咳き込めない場合は背部叩打法を行います。赤ちゃんをうつ伏せにし、背中の中央部を5回ほどやさしく叩き、続いて胸部圧迫(胸骨圧迫)を2回行います。異物が除去されない場合は、背部叩打法と胸部圧迫を交互に繰り返し、必要に応じて119へ連絡してください。
出血時の止血
出血がある場合は清潔な布やガーゼで患部を直接圧迫し、止血を試みます。出血が徐々に止まらない場合は、布を新しいものに交換し、圧迫を続けます。止血できない、または大量出血の場合は、すぐに119に連絡し、救急搬送してください。
中毒(誤飲)時の対処
乳児は誤って洗剤や薬品などを飲み込むことがあります。すぐに口をすすがせ、できるだけ多くの水やミルクを飲ませて希釈します。その上で、119または地域の毒物情報センターに連絡してください。専門家の指示がない限り嘔吐を促さないでください。意識がない、痙攣がある、酸や油性の液体を飲んだ場合は、直ちに救急搬送が必要です。
化学薬品やけどの処置
化学薬品によるやけどは早急に大量の流水で洗い流すことが重要です。患部を最低でも5分間、流水で洗浄してください。目に薬品が入った場合は、まぶたを開いたまま流水で十分に洗い流し、汚染された衣服はすぐに脱がせます。その後、119へ連絡し、医療機関での処置を受けてください。
