LifePak 500 AED の使用手順
LifePak 500 AEDは自動体外式除細動器(AED)で、胸部に装着した電極を通じてエネルギーを送ります。心停止状態の患者を蘇生させるために使用され、心拍リズムの解析、ショック可能リズムの判定、患者の動きによるノイズ除去、音声記録機能などを備えています。医療従事者が病院内外で使用できるよう設計されています。
手順
患者の準備
患者が本当に心停止状態であることを確認する。
緑色の「ON/OFF」ボタンを押してAEDの電源を入れる。音声と画面で次の操作が案内され、電極の接続を促すメッセージが流れます。
画面に「OK」と表示されれば使用可能。バッテリー切れや故障の場合はバッテリーや修理を示すアイコンが表示されます。
患者の上半身の衣服をすべて取り除く。
電極を貼付する部位の過剰な毛はシェーバーやハサミで除去し、皮膚が乾いていることを確認する。
患者が水に濡れていないか、立っている水の上にいないかを確認し、皮膚が乾燥していることを再度確認する。
電極の装着
ハートマーク(♥)または「+」が付いた電極を、患者の左胸の乳頭の外側、腋窩線上に貼る。
電極の端から順に皮膚にしっかり押し付け、隙間ができないようにする。隙間があると皮膚が焼ける恐れがあります。
もう一方の電極は右胸の胸骨外側、鎖骨下部に貼り付け、皮膚に密着させる。
除細動器の操作
電極ケーブルのカバーを外し、LifePak 500本体に接続する。画面と音声の指示に従う。
黄色の「Analyze」または「Menu」ボタンを押し、音声記録の有無を選択できるオプションが表示される。
黄色の「Analyze」ボタンで心電図リズムを解析する。画面に「Stand Clear(離れてください)」と「Analyzing now(解析中)」が表示される。機種によっては「Menu」ボタンを押すだけで自動解析が開始される。
「Shock advised(ショックが必要です)」と表示されたら、オレンジの「Shock」ボタンを押し、続いて「Stand clear」「Push to shock(ショックを押す)」の指示に従ってエネルギーを送る。
ショックの有無に関わらず、装置の指示に従って胸骨圧迫(CPR)を開始する。必要な圧迫時間と停止タイミングは音声と画面で案内される。
装置が再度解析・ショックを指示した場合は、手順を繰り返す。
患者が意識を取り戻したり呼吸が確認できたら、回復体位にする。ただし、LifePak 500は装着したままにしておく。
特殊な状況への対応
肥満や大胸の場合は、胸部の平らな部位に電極を貼り、皮膚を軽く引っ張って平らにする。
体内ペースメーカーが埋め込まれている患者には、電極をペースメーカーの発信部位から離れた位置に装着する。
植込み型除細動器(ICD)を持つ患者には、前外側(anterior‑lateral)位置で電極を貼付する。
代替電極配置
ハートマークまたは「+」が付いた電極を左前胸部(心臓と胃の上部)に貼り、乳頭の下に位置させる。
2枚目の電極は背部、肩甲骨の下側に貼り、脊椎や肩甲骨の骨に直接触れないようにする。
電極ケーブルは患者から離すように配置し、患者がケーブルの上に寝転がらないように注意する。
