LifePak 500 AED の使用手順

LifePak 500 AEDは自動体外式除細動器(AED)で、胸部に装着した電極を通じてエネルギーを送ります。心停止状態の患者を蘇生させるために使用され、心拍リズムの解析、ショック可能リズムの判定、患者の動きによるノイズ除去、音声記録機能などを備えています。医療従事者が病院内外で使用できるよう設計されています。

手順

患者の準備

  1. 患者が本当に心停止状態であることを確認する。

  2. 緑色の「ON/OFF」ボタンを押してAEDの電源を入れる。音声と画面で次の操作が案内され、電極の接続を促すメッセージが流れます。

  3. 画面に「OK」と表示されれば使用可能。バッテリー切れや故障の場合はバッテリーや修理を示すアイコンが表示されます。

  4. 患者の上半身の衣服をすべて取り除く。

  5. 電極を貼付する部位の過剰な毛はシェーバーやハサミで除去し、皮膚が乾いていることを確認する。

  6. 患者が水に濡れていないか、立っている水の上にいないかを確認し、皮膚が乾燥していることを再度確認する。

電極の装着

  1. ハートマーク(♥)または「+」が付いた電極を、患者の左胸の乳頭の外側、腋窩線上に貼る。

  2. 電極の端から順に皮膚にしっかり押し付け、隙間ができないようにする。隙間があると皮膚が焼ける恐れがあります。

  3. もう一方の電極は右胸の胸骨外側、鎖骨下部に貼り付け、皮膚に密着させる。

除細動器の操作

  1. 電極ケーブルのカバーを外し、LifePak 500本体に接続する。画面と音声の指示に従う。

  2. 黄色の「Analyze」または「Menu」ボタンを押し、音声記録の有無を選択できるオプションが表示される。

  3. 黄色の「Analyze」ボタンで心電図リズムを解析する。画面に「Stand Clear(離れてください)」と「Analyzing now(解析中)」が表示される。機種によっては「Menu」ボタンを押すだけで自動解析が開始される。

  4. 「Shock advised(ショックが必要です)」と表示されたら、オレンジの「Shock」ボタンを押し、続いて「Stand clear」「Push to shock(ショックを押す)」の指示に従ってエネルギーを送る。

  5. ショックの有無に関わらず、装置の指示に従って胸骨圧迫(CPR)を開始する。必要な圧迫時間と停止タイミングは音声と画面で案内される。

  6. 装置が再度解析・ショックを指示した場合は、手順を繰り返す。

  7. 患者が意識を取り戻したり呼吸が確認できたら、回復体位にする。ただし、LifePak 500は装着したままにしておく。

特殊な状況への対応

  1. 肥満や大胸の場合は、胸部の平らな部位に電極を貼り、皮膚を軽く引っ張って平らにする。

  2. 体内ペースメーカーが埋め込まれている患者には、電極をペースメーカーの発信部位から離れた位置に装着する。

  3. 植込み型除細動器(ICD)を持つ患者には、前外側(anterior‑lateral)位置で電極を貼付する。

代替電極配置

  1. ハートマークまたは「+」が付いた電極を左前胸部(心臓と胃の上部)に貼り、乳頭の下に位置させる。

  2. 2枚目の電極は背部、肩甲骨の下側に貼り、脊椎や肩甲骨の骨に直接触れないようにする。

  3. 電極ケーブルは患者から離すように配置し、患者がケーブルの上に寝転がらないように注意する。

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