消防士の呼吸器要件と管理方法

International Association of Fire Fighters(IAFF)は、世界中の消防士の健康と安全を守るために設立された組織です。消防活動では有害化学物質や粉塵、ガスにさらされるほか、火災時には一酸化炭素・二酸化炭素、ベンゼン、塩素、シアン化水素などの毒性ガスが大量に発生します。これらは短期的には低酸素状態や煙の吸入による健康障害、長期的にはがんや肺疾患の原因となります。こうした健康リスクを低減するため、米国労働安全衛生局(OSHA)は呼吸保護具の標準指針を策定しました。消防車に常備されるのは「空気清浄呼吸器(APR)」と呼ばれる装置です。

呼吸器の種類

APRは大きく分けて、周囲の空気をろ過して使用するタイプと、外部から酸素を供給するタイプの2種があります。防塵マスク、ガスマスク、全面または半面式呼吸器など、空気を浄化できる装置全般がAPRに該当します。口元式呼吸器は、火災車内に閉じ込められた人が脱出する際に備えて車両内に常備されていますが、長時間の使用には適していません。

正圧呼吸器(Positive Pressure Respirator)

正圧呼吸器は、APR内部の圧力を外部圧力以上に上げることでマスクの漏れを検出する装置です。漏れがある場合は圧力が低下し、使用者に警告が届きます。野外消防隊員は月に1回、通常の消防隊員は半年に1回、正圧テストを実施することが推奨されています。

呼吸器適合性テスト

機材の使用可能状態を維持するため、呼吸器の適合性テストは半年に1回実施します。テスト時は、呼吸器の作動を妨げる可能性のある全装備(ヘルメット、防火服、呼吸器本体など)を装着した状態で行います。一部の消防署では、すべての装備を着用した上でのテストを義務付けています。テストは、無害な化学試薬を空気供給に混入し、使用者が匂いや味で識別できるかを確認する方法で実施されます。

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