基本的なBLS(基本的救命)ガイドラインとアルゴリズム
基本的なBLS(基本的救命)ガイドラインとアルゴリズム
各国の医療団体は、窒息、溺水、心停止などの緊急事態に対処するためのガイドラインを提供しています。BLS(Basic Life Support)アルゴリズムは、医療従事者や救急機器がすぐに利用できない状況でも、一般市民が命を救えるよう設計されています。米国では2005年にAmerican Heart AssociationがBLSアルゴリズムを公表しました。
目撃者向けシンプルアルゴリズム
手順
- 1. 緊急通報:まず、すぐに 911(または地域の緊急番号)へ通報します。可能なら他の人に電話を依頼し、自分は救助に専念します。
- 2. 被害者の姿勢調整:被害者が仰向けでない場合は慎重に仰向けにします。両手で頭を後方に傾け、顎を上げて気道を確保します(頭部傾斜・顎持ち上げ法)。
- 3. 呼吸の確認:10秒間呼吸を観察します。呼吸がないと判断したら、片手で鼻を閉じ、口対口で2回人工呼吸を行い、胸が上下することを確認します。
- 4. 脈拍の確認:10秒間脈拍を探ります。脈拍がある場合は、1回の呼吸を5〜6秒ごと(子どもは2〜3秒ごと)に行い、2分ごとに脈拍を再確認します。
- 5. 脈拍がない場合:胸骨圧迫を30回、続いて人工呼吸を2回行います。圧迫は胸の中心部で肘を伸ばし、1分間に約100回の速さで行います。このサイクルを救助者が到着するまで繰り返します。
合併症と対処法
- 気道が閉塞していると人工呼吸で胸が膨らまないことがあります。口を開けて異物が見えるか確認し、見える場合は指で慎重に除去します(盲目的な指掃除は禁忌)。見えない場合は、盲目的な指掃除は避け、胸部叩打法などで除去を試みます。
- 頭部傾斜・顎持ち上げ法は、脊椎損傷が疑われる場合は慎重に行い、無理に首を動かさないようにします。呼吸や脈拍が確認できないことを確かめた上で実施してください。
注意点
- BLSの技術は、認定された講習機関での訓練が必須です。定期的に復習し、最新のガイドラインに沿った手順を身につけておくことで、緊急時に確実に対応できます。
