トリアージガイドライン

大規模災害が発生した際、最初に現場に到着する救急隊員は数十人から数百人の負傷者を対応しなければなりません。そのような状況では、医療が必要な被災者のうち、最も救命の見込みが高い人を迅速に特定することが重要です。適切なトリアージを行うことで、救命率が最大40%向上するとされています。トリアージ担当者は基本的な応急手当のスキルを持っていればよく、必ずしも高度な医療知識は必要ありません。

カテゴリ

  • 全てのトリアージシステムは、被災者を「治療なしで回復できる者」「治療を受けても死亡する者」「直ちに医療を受ければ救える可能性が高い者」の3つに分類します。一部のシステムでは、さらに「軽度の注意が必要な者」も区別します。

時間枠

  • 災害現場に到着した救助隊は、まず歩行可能な被災者と歩行不能者を分けます。その後、60秒以内に各患者の緊急度を評価します。救命に直結する最低限の処置を直ちに行い、緊急手術が必要と判断された患者は、できるだけ早く(目安は事故発生から1時間以内)近隣の病院へ搬送します。

呼吸状態

  • トリアージの第一ステップは、気道を確保し、呼吸ができるか確認することです。自力で呼吸できない場合は気道を開放し、依然として呼吸しない場合は生存可能性が低く、疼痛緩和や緩和ケアの対象とします。呼吸数が1分間に30回以上の場合はショック状態とみなし、直ちに優先的な対応が必要です。

循環状態

  • 呼吸はあるが脈拍が確認できない場合は、即座に救命対象としてマークします。続いて爪白変化テストを行い、指先の爪床が白くなるまで圧迫し、離したときに色が戻るまでの時間を測ります。2秒以上かかる場合は循環不全と判断し、緊急対応が必要です。出血がある場合は簡易止血圧迫を施します。

神経機能

  • 被災者に簡単な指示(例:手を握る、現在の年を答える)を出し、反応を確認します。指示に従えない場合は神経障害が疑われ、直ちに医療介入が必要です。反応できる場合でも医療が必要ですが、緊急度は低く、後回しにできるとマークします。

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