テキサス州における洪水の影響と被害

環境地理学者のトッド・H・ヴォッテラーによると、テキサス州の1億7100万エーカーのうち2000万エーカーが洪水リスクが高く、全米で最も洪水にさらされやすい州です。多様な気候と地形が原因で、春の雷雨や低温の地面による突発的な洪水、夏・秋の熱帯低気圧による沿岸降雨が内陸部の粘土質土壌で浸透しにくく、広範囲にわたる洪水を引き起こします。

避難

テキサス中部は「フラッシュフラッド・アレー」と呼ばれ、オースティン市だけでも71か所が洪水時に避難が必要とされています。1998年にハリケーン・マデリンとレスターが中部・南部テキサスを襲い、20郡が災害地域に指定され、7,000人が自宅から避難しました。オースティン市内だけで454棟の住宅が被害を受けました。

構造物への被害

テキサス州内の約800万棟が洪水原水域に位置しています。1894年の洪水では、グランドフォールズの綿工場用水路が破壊され、川路が変わり、ダムも失われました。2001年の熱帯低気圧アリソンがヒューストンに内陸洪水をもたらし、被害額は40億ドルに上ります。オースティンでは2001年11月に6時間で約15インチ(約38センチ)の豪雨が降り、約860棟が損傷しました。

死亡者数

テキサス州は米国で最も洪水死者が多く、フラッシュフラッドが州内で最も多い気象関連死因です。被害者は主に、冠水した道路を走行しようとしたドライバーと、洪水付近で遊んでいた子どもや若者です。ハリケーン・マデリンとレスターで31人、熱帯低気圧アリソンで40人が死亡しました。

治水工事

長期的な治水プロジェクトが多数実施されています。テキサス州歴史協会によれば、1932年の洪水でリオ・グランデ川米側だけの堤防では不十分と判明し、国際境界委員会は米墨両側に治水路を建設することを提案しました。1933年後半から1951年までに、米側では300か所の堤防や治水路、改良工事が行われました。

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