主要な7種の汚染物質と健康への影響

汚染物質への曝露は、呼吸器系の問題や心肺疾患、早死にまで至る危険性があります。そのため、環境中の汚染物質をできるだけ減らすことが重要です。米国環境保護庁(EPA)などの機関は、大気、土壌、河川に含まれる主要汚染物質を規制しています。

かつては自動車の燃料に含まれていた鉛は、現在は大幅に削減されましたが、産業活動や鉛を含む航空燃料からの排出は依然として存在します。1978年以前に建てられた住宅の内外装塗料や、劣化した塗料からの粉塵、汚染された土壌、さらには鉛管が使用された水道水にも鉛は含まれます。致死性の高い毒素である鉛は、脳障害や早死にを引き起こすことがあり、特に6歳未満の子どもが最も影響を受けやすいです。

一酸化炭素(CO)

無色・無臭の一酸化炭素は、燃焼時に発生するガスです。車両が多い都市部では濃度が高くなりがちです。COは血液中の酸素運搬能力を低下させ、心臓疾患を持つ人は特に危険です。高濃度になると誰でも中毒症状を起こし、最悪の場合は死亡します。天然ガスを使用する住宅では、CO検知器の設置が義務付けられています。

オゾン

オゾンは三原子酸素からなるガスで、スモッグの主成分です。直接排出されるわけではなく、太陽光が揮発性有機化合物(VOCs)と窒素酸化物と反応して生成されます。自動車の排気、溶剤、工場の排出が主な前駆体です。オゾンは胸の痛みや喉の刺激、呼吸困難を引き起こし、繰り返し曝露すると肺の瘢痕化を招くことがあります。また作物にも被害を与え、米国では年間約5億ドルの農作物損失の原因となっています。

粒子状物質(PM)

粒子状物質は、酸や金属、化学物質、土壌や塵の微小粒子が混ざったものです。粒子が小さいほど鼻や口から肺へ深く入り込みやすく、健康への影響が大きくなります。粗粒子は工業地帯や道路付近で、細粒子は火災、発電所、車両の排出による煙や霞の中で見られます。PMは心臓や肺にダメージを与え、特に既往症のある人のリスクが高まります。

二酸化硫黄(SO₂)

主に発電所や工場から排出される二酸化硫黄は、非常に反応性が高く、短時間の曝露でも呼吸困難や喘息悪化を引き起こします。5分から24時間の曝露は、特に高齢者や新生児、免疫低下者の救急受診や入院の増加と関連しています。

二酸化窒素(NO₂)

自動車や工場、重機の排出ガスから生成される二酸化窒素は、地表オゾンや微細粒子状物質の生成に関与するため、特に危険です。30分から24時間の短時間曝露でも気道炎症や呼吸器症状を引き起こすことがあります。

土壌流出(泥)

意外かもしれませんが、EPAは土壌流出が河川や渓流の最大の汚染源であると指摘しています。森林や植生が過度に除去されると、雨水により土壌が流出し、光を遮って水生植物の光合成を阻害し、魚のエラや卵を詰まらせて死亡させます。EPAは土壌の露出を最小限に抑える農業・開発手法を推奨しています。

環境衛生 - 関連記事