基地局(BTS)の危険性と規制
基地局(Base Transceiver Station、BTS)は、携帯電話や無線LAN対応のパソコンなど、モバイル端末と通信事業者のネットワークをつなぐ装置です。無線周波数(RF)を用いてデータの送受信を行います。
機能
基地局は、独立した塔(タワー)やビルの屋上に設置された構造物として設置されることが多く、上部にアンテナが取り付けられています。低出力の送信機で双方向の無線通信を行い、携帯端末と広域ネットワークを結びつけます。
放射
基地局は無線周波数(RF)放射を利用してデータを送受信します。放射エミッションは健康影響の有無を巡る主な懸念事項です。米国では防衛省が主導し、レーダーなどの軍事機器でのRF利用に関心を持ち、健康影響の調査が行われています。
健康へのリスク
科学者の間でも、基地局が放出する放射量が健康に悪影響を及ぼすかどうかは意見が分かれています。長期間にわたって安全基準を超える放射に曝露すると、肺がんや皮膚がんのリスク上昇、頭痛、睡眠障害などが報告されています。また、男性の精巣は放射に敏感であり、長時間の高レベルRF曝露は不妊の原因になる可能性があります。
規制と設置制限
携帯電話利用者が増加するにつれて、より広範囲をカバーするための基地局設置が求められています。しかし、同一エリアに過密に設置すると、長期的な放射曝露による健康リスクが懸念されます。米国ではRF放射量や同一地域に設置できる基地局数に関する規制がありますが、欧州諸国に比べて基準は緩やかです。連邦通信委員会(FCC)が多くの基地局を管轄し、環境影響評価を実施しています。
