病院廃棄物管理規則
資源保全・回収法(RCRA)と病院廃棄物
米国における病院廃棄物の管理は、1976年10月21日に制定された「資源保全・回収法(Resource Conservation and Recovery Act, RCRA)」に基づいています。RCRAは固体廃棄物・有害廃棄物・地下貯蔵タンクの3つのプログラムを定め、特に有害廃棄物については「揺りかごから墓場まで」の追跡システムを要求しています。
環境保護庁(EPA)の役割
RCRAの遵守は各州や地域の事務所が監督しますが、最終的な責任は連邦環境保護庁(EPA)にあります。EPAは人間の健康保護というRCRAの根本目的を実現するため、全国的な情報提供や研修資料の掲載、各州のコンプライアンス機関へのリンクを行っています。
病院廃棄物管理規則
病院に適用される廃棄物規則は州ごとに異なりますが、すべての病院は以下を含む包括的な管理計画を策定する必要があります。
- 有害廃棄物と非有害廃棄物の分別
- 必要に応じた医療・感染性廃棄物焼却施設の利用
廃棄物の分類
EPAは病院廃棄物を大きく「事務廃棄物」「医療・感染性廃棄物」「病理廃棄物」の3種に分けています。各病院はこれらを州およびRCRAの指針に従って適切に分別・処理しなければなりません。
- 事務廃棄物は非有害の市町村廃棄物として処理。
- 医療系の非感染性・感染性廃棄物はRCRAの固体廃棄物・有害廃棄物基準に従って厳格に取り扱う。
医療・感染性廃棄物焼却施設(HMIWI)
EPAのデータによれば、病院廃棄物の約90%が焼却されています。そのため、医療・感染性廃棄物焼却施設(Hospital/Medical/Infectious Waste Incinerator, HMIWI)はサイズ、排出量、灰の処理方法など厳しい基準が設けられています。2008年以前に建設された施設とそれ以降の新規施設では排出規制が異なり、灰は適切に処理・外部へ搬送する必要があります。
包装・輸送
外部へ搬送される病院廃棄物は、以下の条件を満たす容器に入れる必要があります。
- 剛性があり、漏れ・水分に強く、通常の取り扱いで破れないこと。
- 鋭利物用容器は穿刺に耐えること。
- 容器には病院名・住所・電話番号を記した防水ラベルを貼付。
- バイオハザードの表示と国際的なバイオハザードシンボルを併記。
- 輸送業者は認定を受けていること。
統一有害廃棄物マニフェスト
有害廃棄物の搬送には「統一有害廃棄物マニフェスト」への記入が必須です。3名の署名が必要で、生成場所、輸送業者、受け入れ施設を明確に記録します。
