珪藻土は危険ですか?

珪藻土は危険ですか?

珪藻土(ダイアトマシアスアース)は、堆積岩に含まれるシリカが豊富な柔らかい粉末です。海底や湖・川の底に自然に堆積し、硬い殻を持つ藻類の化石からできています。工業・家庭用途で広く利用されていますが、取り扱い方を誤ると健康や環境に影響を及ぼすことがあります。

健康へのリスク

  • 粉塵は吸湿性が高く、手や皮膚を乾燥させます。作業時は手袋や防護服で保護しましょう。
  • 特に焼成したフラックス珪藻土は、鋭利な結晶性シリカを多く含みます。防塵マスクなしで吸入すると、肺炎やシリコシス、最悪の場合は肺がんのリスクがあります。OSHAは結晶シリカの含有量を規制しています。
  • 少量でも目や皮膚の刺激を起こすことがあります。

水質汚染への影響

  • 海岸や淡水域で繁殖する藻類が珪藻土の主成分です。藻類が過剰に増えると、水面を覆い光が届かなくなり、緑色に変色します。
  • 藻類の大量発生は酸素を大量に消費し、水中の酸素欠乏を引き起こします。
  • 一部の種はドモイ酸という神経毒を産生し、摂取した動物に急死をもたらすことがあります。

珪藻土の成分

  • 化学名は「珪藻土シリカ」。粒子径は一般に45μm以下、場合によっては数マイクロメートルにまで微細です。
  • 主成分は二酸化ケイ素(約86%)で、他に酸化アルミニウム(約4.5%)、酸化鉄(約1.6%)、酸化カルシウム(約1.4%)が含まれます。

主な利用法

  • ニトログリセリンを吸着させて安定化させた「ダイナマイト」の原料として使用。
  • 多孔質で微細な空洞粒子を持つため、プールや水処理施設、魚缶のフィルター材として広く利用。
  • 昆虫の外骨格の脂質層を吸着し乾燥させる性質から、園芸・農業の殺虫剤として活用。
  • 研磨剤や絶縁体としても使用され、電気伝導率が低い点が利点です。

安全に扱うためには、粉塵を吸い込まないようにマスクを着用し、皮膚への直接接触を避けることが重要です。また、環境への影響を考慮し、適切な処理と使用量を守りましょう。

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