ラドンはどこから来るのか?
土壌から住宅へのラドン侵入
ラドンは地下のウランやトリウムが崩壊することで生成されます。特に花崗岩や頁岩(シェール)を含む土壌に多く含まれます。ラドンは空気より重いため、放出されると地下室や床下など住宅の最下層にたまりやすくなります。住宅内の濃度を測定するには検査が必要で、米国環境保護庁(EPA)は4 pCi/L を超える場合は対策を講じることを推奨しています。
水から住宅へのラドン侵入
岩盤や花崗岩を通過した地下水はラドンを多く含むことがあります。ラドンは水に溶け込み、空気に触れると再びガスとして放出されます。そのため、井戸水を使用すると、シャワーや料理中の蒸気、庭や農作物への散水を通じて室内にラドンが供給されます。水中のラドンは胃がんリスクを高める可能性もあります。EPA は水中のラドン濃度を4,000 pCi/L 以下、空気中への放出後は室内基準の4 pCi/L のうち約0.3 pCi/L に相当する程度に抑えることを目標としています。高濃度が確認された場合は、専用の除去装置で低減できます。
鉱山でのラドン曝露
ラドンの危険性は鉱夫の健康被害から最初に明らかになりました。16世紀にパラケルススが記録した「鉱夫の腐敗病(mala metallorum)」は、後に肺がんと判明しています。鉱山では数トンの岩石に囲まれ、濃度は25,000 pCi/L に達することもあり、ウラン採掘作業者はさらに高いリスクにさらされます。
現在は換気設備で濃度を下げる対策が取られていますが、一般住宅よりは依然として高いです。近年、一部の代替療法が「ラドン療法」と称し、関節痛や関節炎の緩和を謳って鉱山への訪問を促しています。米国モンタナ州とコロラド州の境界付近にある4つの鉱山では、測定値が1,100 pCi/L を超えることが報告されています。
