エルゴノミクス評価の実施手順

エルゴノミクスは、作業環境を利用者の業務内容と身体能力に合わせて設計・調整する科学です。定期的なエルゴ評価により、コンピュータ作業環境が利用者の身体的特性や制限に完全に適合しているかを確認します。利用者はそれぞれ異なるニーズを持つため、作業環境の設定を個別に調整する必要があります。利用者の姿勢や作業習慣、作業ステーション全体の配置を評価することで、ケガのリスクを低減し、作業効率を向上させることができます。

手順

  1. 作業ステーションの椅子、モニター、キーボード、マウス、作業エリアを確認します。椅子は、肘がキーボードとマウスの高さと同じになるよう調整し、肩や上部背中をサポートするクッション性があることが望ましいです。マウスは椅子から遠すぎず、できればキーボードのすぐ横に配置します。作業エリアは利用者が十分に動け、快適に作業できるスペースが確保されていることが必要です。

  2. 利用者がコンピュータで作業している際の姿勢を観察します。利用者は背筋を伸ばし、太ももが床と平行になるよう座り、背もたれに背中と肩をつけ、肘は体側に自然に下げ、足は床に平らに置くか安定したフットレストを使用します。モニターは目から24〜30インチ(約60〜75cm)離れ、画面上部が目の高さになるよう配置します。頭と首は背骨と一直線になるよう保ちます。

  3. デスク周りの配置を確認します。電話は利き手の反対側に置き、ランプは資料を十分に照らしつつまぶしさを防ぐ位置に配置します。デスクは、頻繁に使用する資料やツールが利用者に最も近い位置に置かれるよう整理します。

  4. 利用者へのインタビューを実施し、休憩の頻度や時間、キーボード・マウスの使用状況、日常業務内容などを確認します。また、利用者が椅子の高さ調整方法を理解しているか、作業ステーションの機器が正常に機能しているかを確認します。

  5. 椅子の調整不可やマウスが遠すぎるなど、作業ステーションの設計上の問題点をメモし、今後の改善に活かします。

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