はんだとフラックスの種類と用途

はんだ付けは、低融点の充填材(はんだ)を使い金属同士を接合する方法です。溶接とは異なり母材は溶けません。強度は溶接に劣りますが、防水性・導電性が必要な多くの場面で利用され、配管、電子機器、工芸品などで広く使われています。

電子機器用フラックス

従来の電子・電気機器用はんだは鉛と錫の合金です。フラックスはロジン系で、少量の塩酸やアンモニウム・亜鉛塩が含まれます。ロジンフラックスははんだ付け面を清浄にし、はんだの流れを助け、残留物は水に溶けやすいため作業後の清掃が容易です。用途に応じて家庭用、産業用、軍事用といったグレードがあります。

配管用フラックス

飲料水管に鉛は使用できないため、錫・鉛はんだは使われません。また、塩化物や強酸を含むフラックスは配管に適しません。配管用フラックスはステアリン酸や酢酸などの有機酸を主成分とし、ペースト状で接合部に塗布します。小径管・大径管・高温環境用など、用途別にグレードが分かれています。

アルミニウム用フラックス

アルミははんだ付けが難しく、フロロホウ酸、カドミウムフロロホウ酸塩、トリエタノールアミン、フッ化ナトリウム、アンモニウム・錫・亜鉛塩などの特殊成分が必要です。表面を徹底的に清浄にしたうえで、フラックスを塗布し1時間ほど置き、拭き取って再度塗布してからはんだ付けします。

ジュエリー用フラックス

人体に直接触れるジュエリーでは、毒性の低いフラックスが求められます。主にホウ砂と塩、時にカリが使用され、強酸は含まれません。金属の腐食やピッティングを防ぎ、清浄効果を中心に働きます。

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