病歴と検査の重要性

患者の病歴

患者の病歴は、患者に関係する過去の疾患や手術、アレルギーなどを一覧にしたものです。診療所では、患者が生涯に経験したほぼすべての病状や処置を記録します。一方、救急時は最も重要な情報に限定します。たとえば、出血性外傷で血友病患者であれば、血液凝固ができないことは緊急に重要です。逆に、扁桃摘出の既往は現場の外傷とは関係ありません。

病歴を収集するタイミング

診療所では、待合室で患者がアレルギーや既往症、手術歴を記入する用紙に記入し、検査室に入る前に看護師が初期評価とともに詳しい病歴を聞き取ります。これにより医師は必要な情報を事前に把握でき、診療効率が向上します。

救急現場では、まず現場の安全確認と生命に関わる危機(呼吸・循環)が除外された後、頭部から足先までの全身評価を行い、症状や所見とともに病歴を聴取します。

患者の検査

患者検査は、口頭情報ではなく、実際に身体に触れながら行う徹底的な評価です。看護師や医師、救急隊員が観察・触診により患者の状態を把握し、患者本人が気付いていなかった情報を得ることがあります。

検査を行うタイミング

初期評価と一次情報の収集が終わった後に検査を実施します。診療所では、看護師が患者を診察し、続いて医師が診療を行います。救急では、救助者が初期評価で気道閉塞や大量出血などの生命危機がないことを確認した上で、全身検査を行い、痛みの原因以外の潜在的な問題を発見します。

重要性

病歴と検査は、治療に必要な情報を効率的に集めるための基礎です。情報が豊富で正確であるほど、診療所でも救急室でも適切な治療が実施でき、成功率が高まります。病歴は口頭で得られない情報を補完し、検査は専門家の観察に基づく追加データを提供します。

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