応急処置時に守るべき感染予防の基本対策は?
感染拡大を防ぎながら応急処置を行うには、ユニバーサル・プリコーション(普遍的予防策)を守ることが重要です。以下に、実践しやすい10項目をまとめました。
1. 手指衛生
・応急処置の前後に、石鹸と流水でしっかり手を洗います。
・石鹸と水がない場合は、アルコール濃度60%以上のハンドサニタイザーを使用します。
2. 防護バリア
・手袋を着用し、血液・唾液・尿・糞便など体液との直接接触を防ぎます。
・人工呼吸やエアロゾルが発生し得る処置では、蘇生シールド、フェイスマスク、ゴーグルなどを使用します。
3. 体液の安全な取り扱い
・処置中は目・鼻・口に触れないようにします。
・出血や汚染された物品は使い捨て材料で扱い、直接触れないようにします。
・使用済みの手袋や材料は、密閉できる漏れ防止容器に捨てます。
4. 器具の消毒
・再利用可能な応急処置器具は使用後に必ず清掃・消毒します。
・メーカーの取扱説明書に従い、適切な手順で行います。
5. 呼吸衛生
・咳やくしゃみはティッシュで口鼻を覆います。ティッシュがない場合は袖口や肘の内側で覆います。
・使用済みティッシュはすぐに廃棄し、手を洗います。
6. 鋭利物の安全管理
・針や刃物などの鋭利物は慎重に扱い、切創や怪我を防ぎます。
・使用済みの針は絶対に再装着せず、専用の鋭利物容器に入れて安全に処分します。
7. 教育・訓練
・応急処置とユニバーサル・プリコーションの正しい手順を習得し、実践できるように訓練を受けます。
8. 汚染された衣類の取扱い
・汚染された衣類はすぐに脱ぎ、密閉袋に入れて適切に処理します。
・血液や体液が付着した衣類は再使用前に十分に洗濯します。
9. 報告
・体液に曝露した場合や事故が発生した際は、速やかに医療機関や関係者へ報告し、適切なフォローを受けます。
10. 個人用防護具(PPE)
・応急処置者と被救助者の双方が、手袋、マスク、フェイスシールドなど適切なPPEを着用し、感染リスクを最小限に抑えます。
ユニバーサル・プリコーションは、応急処置者と被救助者の安全を守る基本です。これらの指針を守ることで、感染症の拡大を防ぎながら迅速かつ安全に応急処置を行うことができます。
