ヤズ(Yaz)避妊ピルのリスクと副作用

ヤズは、体に妊娠していると認識させるホルモンを放出する経口避妊薬です。主に排卵抑制や子宮頸部粘液の濃厚化、子宮内膜の変化により受精卵の着床を防ぎます。使用前にリスクを十分に理解することが重要です。

血栓のリスク

  • すべての経口避妊薬はエストロゲン量が増えると血栓のリスクが上がりますが、ヤズは低用量エストロゲンに加え、プロゲスチンの一種であるドロスピレノンを含みます。ドロスピレノンは他のホルモン避妊薬に比べて血栓リスクが最大6倍に増加することが報告されています。

血中カリウム濃度の上昇(高カリウム血症)

  • ドロスピレノンは血中カリウム濃度を上昇させる可能性があります。高カリウム血症は心停止や腎不全を引き起こす危険性があるため、肝臓、腎臓、副腎の疾患歴がある方は使用を避けるべきです。
  • カリウムを増加させる薬剤(カリウム保持性利尿薬、NSAIDs、ヘパリン、ACE阻害薬、アルドステロン拮抗薬、カリウムサプリメント、アンジオテンシンII受容体拮抗薬)との併用も禁忌です。

喫煙とヤズの併用

  • ヤズ服用中に喫煙すると心血管系のリスクが著しく高まります。特に35歳以上の女性は心疾患の発症リスクが増大し、喫煙はそのリスクをさらに増幅させます。年齢に関わらず、ヤズを使用している間は禁煙が推奨されます。

その他の副作用

  • 血圧上昇、背部痛、脳卒中、心筋梗塞、めまい、骨盤痛、下痢、トリグリセリド増加、不規則出血、甲状腺機能障害、肝機能障害、肝腫瘍、肺塞栓、発熱、神経過敏、食欲増進、にきび、コレステロール上昇、深部静脈血栓症、倦怠感、体重増加などが1%以上の使用者で報告されています。
  • 上気道感染、うつ症状、性欲低下、膀胱炎、異常分泌、膣カンジダ症、悪心、気分変動、腹痛、皮膚障害、乳房痛、片頭痛、月経困難、頭痛、副鼻腔炎、異常なパップスメア、尿路感染、月経異常、アレルギー反応、急死なども稀に報告されています。

医学研究 - 関連記事