仕組み
凍結二酸化炭素(ドライアイス)は温まると昇華し、気体に変わります。体積は数十倍に膨張するため、密閉容器内の圧力が急激に上昇し、容器が破裂します。容器の素材、厚さ、ドライアイスの量や形状、外気温などにより、数秒後に爆発することもあれば、数時間後に破裂することもあります。
破片(破砕物)
破裂時に容器が粉砕され、ガラスや金属、プラスチックの破片が飛散します。これらは顔面、腕、喉、胸部に裂傷を負わせ、目に対しては角膜や巣状体の裂傷、外傷性白内障、網膜剥離など深刻な損傷を引き起こします。プラスチック製のペットボトルは密度は低いものの高圧に耐える設計のため、エネルギーが大きく、破片が体内に埋まってもX線で捉えにくいことがあります。
衝撃波(圧力波)
急激に膨張したガスが空気を押しのけることで衝撃波が発生し、約140デシベルという非常に大きな音が出ます。これにより聴覚障害が起こり、近距離での肺の破裂や、窓ガラスが割れることで二次的な切創が報告されています。
低温による影響
ドライアイスは-109°F(約-79°C)という極低温です。皮膚に2秒以上接触すると第一度凍傷が生じ、細胞が凍結・死滅します。
吸入による危険性
二酸化炭素ガスは空気より1.5倍重く、密閉空間で急速に濃度が上がります。軽度の濃度で眠気や血圧上昇、吐き気、めまい、頭痛を引き起こし、濃度が高くなると意識喪失に至ります。
