火山噴火により、鋭い岩のような微細な灰が空中に放出されます。灰は小さくても、屋根や車、道路に積もり、屋根の倒壊や道路の危険を招くことがあります。さらに、健康への影響は深刻で、場合によっては命に関わることもあります。
目への影響
米国地質調査所は、火山灰への曝露が目の刺激を引き起こす可能性があると警告しています。特にコンタクトレンズを装着している人は、レンズに灰が付着しやすく、砂が入ったような違和感を覚えることがあります。主な症状はかゆみ、焼けるような痛み、粘り気のある分泌物、過剰な涙です。角膜擦過傷や急性結膜炎などの重症例は医療機関での治療が必要です。
皮膚への影響
火山灰は皮膚を刺激し、直接接触すると熱を帯びたためやけどを負うことがあります。長袖・長ズボンを着用し、皮膚を保護することが重要です。やけどは深部まで広がり、筋肉損傷や脱水、臓器障害、最悪の場合は死に至ることがあります。やけどが疑われる場合は速やかに医療機関を受診してください。
呼吸器への影響
火山灰を吸い込むと肺や気道が刺激され、咳や息切れ、鼻水、胸の焼けるような感覚が現れます。カナダ保健局は短期間の曝露は重大な健康リスクとはならないとしていますが、子どもや高齢者、心肺疾患を持つ人は特に注意が必要です。マスクの着用は一時的な対策として有効です。喘息の方は灰が肺や鼻腔を詰まらせないよう、特に慎重に対策を講じましょう。
高齢者への特別な配慮
米国環境保護庁は、高齢者が火山灰による健康被害を受けやすいと指摘しています。呼吸器・心血管・脳血管系の症状が若年者より多く報告されています。高齢者は屋内に留まり、灰の吸入を避けるとともに、庭仕事や掃除などの身体活動を控えて呼吸量の増加を防ぎましょう。活動中は安静時の約20倍もの空気を吸い込むため、危険が高まります。
