レパートリー・グリッドとは何か?
構成要素(Constructs)
構成要素とは、ある対象をどのように認識・評価するかという個人の認知枠組みです。たとえば「仕事は大変で楽しくない」と感じる人が、父親が仕事を嫌っていたことから同様の感情を学んだとします。レパートリー・グリッドを用いると、こうした認知パターンが可視化されます。
レパートリー(Repertory)
「レパートリー」は、個人が持つ信念体系の全体を指します。構成要素は比較によって評価されます。例として、ある女性が夫を「悪い人」と評価する場合、彼を兄や父、他の女性や子どもと比較していると考えられます。
機能(Function)
レパートリー・グリッドの創始者ジョージ・ケリーは、インタビューを通じて患者の構成要素と具体的な事象(エレメント)を把握しました。例えば、不幸感に悩む患者が複数の不幸な出来事とそれに対する評価を示すことで、根本的な原因と幸福を高める方法が明らかになります。
グリッドの使い方(Using the Grid)
セラピストと患者はまず「不幸」などのテーマを設定し、関連する事象に数値評価を行います。例として、父親に「5」(非常に不幸)と評価し、母親に「1」、自分自身に「4」と評価すると、比較を通じて不幸感の学習過程が見えてきます。
