リン欠乏と原発性副甲状腺機能亢進症

リン

リンは非金属元素で、主に神経インパルスの伝達を助け、カルシウムと結合して骨や歯に強度を与えます。体内の組織に広く存在し、健康維持に不可欠です。リンが不足すると、子どもではくる病、成人では軟骨軟化症を引き起こします。

リン欠乏と副甲状腺機能亢進症

リン欠乏はくる病や軟骨軟化症に加えて、骨に穴が開く骨粗鬆症を招くことがあります。この状態では骨折リスクが高まります。原発性副甲状腺機能亢進症はリンの利用を乱し、過剰な分解によりリン欠乏を引き起こすことがあります。リン濃度の低下はカルシウム代謝にも悪影響を及ぼし、さまざまな臨床症状をもたらします。遺伝的にリン欠乏が受け継がれるケースもあります。

原発性副甲状腺機能亢進症

副甲状腺は甲状腺の前側に4つ存在し、パラトルモン(PTH)を分泌します。PTHが不足すると筋肉の刺激が過剰になり、骨からのカルシウム放出が促進されます。過剰なPTH分泌(原発性副甲状腺機能亢進症)は主に自己免疫疾患や甲状腺・副甲状腺の腫瘍・癌が原因です。

副甲状腺機能亢進症の症状

多くの患者は自覚症状がありませんが、倦怠感、疼痛、うつ状態が一般的です。特に50歳以上では、低リン血症に伴う重度の骨・筋肉痛、圧痛、運動制限が見られます。低リンに起因する高カルシウム血症は腎結石やその他の合併症を引き起こすことがあります。治療が遅れると、2年以内に致命的になることもあります。

原発性副甲状腺機能亢進症の診断

血液検査でカルシウムとパラトルモンの濃度を測定し、上昇していれば診断が確定します。副甲状腺ホルモンの測定が特に重要です。骨密度検査や尿検査で骨状態や腎結石の有無を評価することも行われます。

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