滴定は日常生活で活用される
滴定は、未知の溶液中の物質濃度を既知の試薬で反応させ、色の変化や電気的測定値から濃度を求める方法です。高校の化学実験や医薬品・産業の分析でよく使われますが、実は私たちの日常生活でも幅広く利用されています。
血糖測定
糖尿病患者は血糖計という携帯型機器で血中のブドウ糖濃度を測定します。指先から採取した少量の血液をテストストリップに付着させ、試薬と混合した後に微小な電流を流します。電流の大きさは試薬の濃度に応じて変化し、これを解析することで血糖値が算出されます。
妊娠検査
市販の妊娠検査キットは、尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を検出します。尿をテストストリップにかけると色が変化し、受精から約2週間で陽性・陰性を判断できます。医療機関が実施する血液検査では、血中hCG濃度を滴定法で正確に測定し、妊娠の週数や合併症の有無も評価できます。
水槽の水質検査
家庭用水槽は魚にとって微妙な環境バランスが必要です。pH、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの濃度が変化すると魚の健康に影響します。市販の水質テストキットは、一定量の試薬を水サンプルに加えて色の変化を観察し、各成分の濃度を測定します。
