医療用温度計の欠点とは?
水銀の危険性
水銀入りガラス温度計は、体温が上がると水銀が膨張し、下がると収縮することで測定します。しかし、廃棄時に水銀の毒性を無視すると、深刻な健康・環境問題を引き起こします。破損したガラス温度計は液体水銀や有害な蒸気を放出する恐れがあります。
水銀が環境に漏れると水中に流れ込み、魚や野生動物を汚染します。魚が水銀をメチル水銀に変えると、特に毒性が強くなります。妊婦はメチル水銀が高い魚の摂取を控えるべきです。EPAは安全でないレベルの魚のリストを公開しています。
医療機関、学校、家庭などでの水銀漏れは腎臓、肺、脳、心臓、免疫系に深刻なダメージを与える可能性があります。
ガラス温度計は地域の保健所の指示に従って適切に処分し、普通のゴミに捨てないでください。
デジタル温度計の遅延
医師は特に乳児にはデジタル温度計の使用を推奨しています。乳児の体温を測る際は直腸で測定します。成人は口腔または腋下で使用できます。3歳未満の子どもは口腔や鼓膜(耳)温度計より、直腸測定の方が正確です。
デジタル温度計は水銀の危険性がなく、正確な測定が可能ですが、測定に約1分の時間遅れがあります。この遅れは熱を出した泣き止まない赤ちゃんや幼児にとって問題になることがあります。子どもを落ち着かせ、玩具や本、好きな毛布で気をそらすとよいでしょう。
鼓膜温度計の信頼性問題
鼓膜温度計は赤外線とサーモパイル検出器で鼓膜(耳の膜)の温度を測ります。この方法は迅速ですが、結果の信頼性は使用方法や測定位置に左右されます。一般の方はスクリーニング目的で使用し、最終的な診断は医療従事者に任せるべきです。医師の診療所で使用される臨床用耳温度計は、一般向け製品より高精度です。
