携帯電話がもたらす潜在的なリスク

2009年のPew Internet and American Life Projectの調査によると、米国人の85%が携帯電話を所有していました。連邦通信委員会(FCC)によれば、この技術の普及はパソコンやケーブルテレビよりも速く広がったといいます。携帯電話の便利さと普及は私たちの生活を大きく変えましたが、科学者や研究者はその有害性について依然として議論しています。

放射線

携帯電話が発する電磁波が健康に及ぼす影響については、賛否両論があります。2001年に『Journal of the National Cancer Institute』に掲載された研究は、携帯電話使用と眼のメラノーマ(色素細胞がん)のリスクを結びつけましたが、2009年の別の研究では同様の関連は認められませんでした。その他、精子の活力低下や妊婦の携帯電話使用が子どもの行動問題と関連する可能性が指摘されています。フィンランドの放射線安全機関STUKで研究を行うダリウス・レスチュンスキー氏は、10年にわたる脳腫瘍との関連調査の結果、明確な結論は得られなかったと述べています。

運転中の注意散漫

携帯電話使用が事故増加の要因と考えられ、一部の州ではハンドヘルド端末の使用を禁止し、ハンズフリーのみを許可しています。しかし、これらの規制は1997年のカナダの小規模調査(他の注意散漫要因を考慮していない)に基づくことが指摘されています。ノースカロライナ大学の2001年の包括的調査では、注意散漫運転全体のうち携帯電話使用が占める割合は1.5%に過ぎませんでした。ハーバードリスク分析センター(2002年)は、携帯電話使用が直接的に事故死に結びつくケースは少ないと報告していますが、統計取得の難しさから確実な結論は出せません。一方、ユタ大学(2005年)の研究では、携帯電話を使用しながら運転するドライバーの反応時間が有意に低下することが示されました。

予防策

研究結果が一致しない現状でも、日常生活で取れる予防策はあります。SAR(Specific Absorption Rate)が低い機種を選べば、体が吸収する電波量を減らせます。また、ポケットに入れずにバッグに入れる、通話よりもテキストを利用する、ハンズフリーアクセサリを活用するなど、体からできるだけ距離を置く工夫が有効です。さらに、運転中に携帯電話を使用しないという決断は、食事や車載ステレオの操作といった他の注意散漫行為を控えるという包括的な安全意識の一環として取り入れると良いでしょう。

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