紫外線が細菌の増殖に与える影響

紫外線は、実験室や医療施設で作業環境や器具の滅菌に利用されるほか、食品、空気、アクアリウム、池などの細菌管理にも活用されています。

仕組み

紫外線は、細菌のDNA鎖上に隣接する2つのチミン塩基をジマー化させます。チミンはDNAの重要な構成要素で、紫外線により2つが結合し、1つの分子(ジマー)になることでDNA構造が歪みます。

効果

チミンがジマー化するとDNAの複製が阻害され、細菌は増殖できなくなります。必ずしも即死させるわけではありませんが、繁殖や感染のリスクは大幅に低減します。

例外

ひび割れや影になる部分に潜む細菌は紫外線が届きにくく、完全に殺菌できないことがあります。そのため、紫外線滅菌は他の滅菌手段と併用することが推奨されます。

使用される紫外線の波長

細菌除去に最も効果的とされる波長は185nm、254nm、265nmの3種類です。波長は波の進行方向における同相の2つの波峰間の距離を指し、これらの波長はDNA損傷を効率的に引き起こします。

歴史的背景

1900年代初頭に広く採用された紫外線滅菌は、一時期他の滅菌法に取って代わられましたが、化学的副産物を生成しない点が再評価され、近年再び注目を集めています。

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